長楽館



外観はルネッサンス、入って右の応接室はロココ、食堂ル シェーヌはネオ・クラシック、
ステンドグラスや窓はアール・ヌーヴォーである。これ以外に梅、菊、蘭、竹の四君子の
水墨画のある中国風の部屋、三階には書院造りの和室がある。内部に張り出すバルコニーは、
大胆でアメリカ的である。英、米、仏、中、日の趣を折中し、まさに芸術様式の宝庫である。
(藤井善三郎「祖先文化へのまなざし-永遠の美」